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民主主義的アナーキスト「F」氏のブログです。サブカルチャーから社会問題までおっとり刀で書いていこうと思います。


by Mr_F
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アダルトメディアは女性差別か? 思想を押しつける横浜市の男女共同参画事業

 「市民の半数がアダルトビデオに怒りを覚える街づくり」が横浜市で進んでいる。

 事の発端は、横浜市が発表した「第3次横浜市男女共同参画行動計画(素案)」だ。これは、横浜市が行っている事業の一環で、DVやセクハラを防止する施策。保育や子育て支援をよりよい形にすることを、目指すものだ。

 そこで、なぜかアダルトビデオやゲームなど「女性の性の商品化」を非難するカテゴリーが盛り込まれているのである。

 具体的には「取り扱い目標」の中の、「性に関する理解と生涯を通じた健康の支援」という部分。ここで「市民が、互いの性を尊重し合うとともに、心身の健康について正しい知識を身につけ」ている社会を目指すとして「アダルト向けのDVD・ビデオやゲーム等で、女性の性が商品化され、人権が侵害されていると思う人の割合」を増加させることが目論まれているのである。さらに意味不明なのは、ここに「目標値」なるものが設定されていること。現状値を 38.9%とし目標値は50%。すなわち、市民の半数が「アダルト向けメディアは人権侵害」であると考えるようになることが目指されているのだ。

 果たして、アダルトメディアが女性の人権を侵害することになるのだろうか。筆者は、これまでも、この問題を取材し拙著『マンガ論争勃発』(永山薫氏との共著)などで扱ってきた。

 この問題は大きく「フェミニズム」という思想で一括りにされるが、その中でアダルトメディアに対するスタンスは大きく異なる。その中でアダルトメディアが女性への人権侵害だと考える人々は、次のような論理を立てる。

「たとえば、アメリカ社会において日本人に対する暴力を描く映画、写真集、ビデオ、ゲームなどが娯楽作品として大規模に流通しており、大多数のアメリカ人が日常的にそれを購入して楽しんでいる状況で自分が暮らすことを想像してみるといい」

 つまり、この立場に立つ人々(この思想は「ラジカルフェミニズム」と呼ばれる)はアダルトメディアにおける女性の扱いを、民族や人種差別と同じベクトルで考えるのだ。こうした思想が流行したのは1980年代のことで、現在では「フェミニズム」に携わる人々の大半は、この考え方に異議を唱える。それは、この思想が時として言論や表現を抑圧する側に回ることになってきたからだ。

 それにも関わらず、横浜市が思想の偏りを否めない内容を取り入れたのはなぜだろうか。さらに、今年5月に横浜市男女共同参画審議会からの「答申」では女性の性の商品化に関する文章は見られないのに「素案」になって突然出現した理由もよくわからない。

「(素案は)答申を作成する時に、委員から出されてた意見を取りまとめる形で作成しました」

 と話すのは、男女共同参画推進課長の宮口郁子氏。宮口氏は「素案」はあくまで、答申作成の際に出た意見を含めてまとめただけだと強調する。そして、あくまで「素案」であり、これから、市民の意見などを取り入れて修正を施すのだとも説明する。

 だとすれば、現状値とか目標値とか、裏付けの不明瞭な数字が出てきたのは、なぜか。これを聞いてみたところ、宮口氏は「だいたい、このくらいかな......と思って設定した数字です」と言葉を濁した。つまり、設定した数字自体はまったく根拠のないものというわけだ。いくら「素案」とは言え、裏付けのないままに施策を提案するのは問題ではなかろうか。なにより「アダルトメディアは女性差別」という、一面的な意見を行政組織が取り上げることには問題はないのか? この点も質問してみたところ

「あの、やっぱり女性への人権侵害というか、商品化されちゃうのは問題だと思うんですよね......」

 井口氏は決して「意見が偏っている」とは認めない。それ以前に、これが、どのように問題なのか、はっきりと認識していないようだ。これが横浜市全体の共通認識だとすれば大きな問題である。

 もちろん、アダルトメディアであっても表現物を世に送り出す以上は「何をやっても自由」というわけではない。ゆえに「表現の自由」とそれにともなう議論は表現活動がある限り永続的に続いていく。その中で、公権力の介入は、またひとつ議論が分かれるところだ。もしも、公権力が「こうあるべき」という姿を規定し、人々を誘導するならば、そこに自由は存在しない。

 12月までに確定するとされる「第3次横浜市男女共同参画行動計画」が、どのようなものになるのか。今後とも注視していく必要があるだろう。

日刊サイゾー


第3次横浜市男女共同参画行動計画【素案】
http://www.city.yokohama.lg.jp/shimin/danjo/keikaku/third/100730.html

アダルト向けのDVD・ビデオやゲーム等で、女性の性が商品化され、人権が侵害されていると思う人の割合
“目標値”50%
http://www.city.yokohama.lg.jp/shimin/danjo/keikaku/third/pdf/soan-gaiyou.pdf



「こういう事を推し進める人は、最終的に世界がどうなる事を望んでいるんだろう?」と疑問に思う事が度々ありましたが、横浜のこの件でそれがどういう世界なのかわかりました。

エロビデオのない街、横浜こそが人類理想の楽園だったんだ!


子供がどうのとか、道徳がどうのとか、そういう事じゃなくてエロい物が存在しなくなるって言う事が王道楽土なわけですね。

AV女優はどこからか拉致されてきて、銃を突きつけられて犯罪的性行為を撮影されている被害者なんでしょう。それを見てる連中は鬼畜!コロセ!



AVの存在しない地上の楽園、横浜へようこそ!

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# by Mr_F | 2010-10-04 18:39 | ニュース

65年目の来客

被爆65年、核廃絶願い式典 '10/8/7

 広島市は6日、中区の平和記念公園で、原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)を営んだ。米国による原爆投下から65年。昨年より5千人多い5万5千人(市発表)の被爆者や遺族、市民らが参列した。米国政府を代表するジョン・ルース駐日大使、国連の潘基文(バンキムン)事務総長も追悼の祈りに加わった。

 核兵器廃絶に向けた国際機運の高まりを受け、核兵器保有国から英国やフランス代表も初めて参列。これらを含め海外政府代表は過去最多の74カ国に上った。秋葉忠利広島市長は平和宣言で日本政府に対し、「核の傘」からの離脱や非核三原則の法制化を強くアピール。廃絶の先導役としての期待を込めた。

 午前8時からの式典で秋葉市長と遺族代表2人は、この1年間に亡くなった被爆者5501人(新たな死亡確認を含む)の死没者名簿を原爆慰霊碑に納めた。これで名簿は計97冊、26万9446人に。また長崎被爆分の名簿は4人の名前を加え計8人となった。

 原爆投下時刻の午前8時15分。こどもと遺族代表がつく「平和の鐘」が響き渡る。参列者は起立し、1分間の黙とうをささげた。

 続く平和宣言で秋葉市長は「こがあな いびせえこたあ、ほかの誰にも あっちゃあいけん(こんなに恐ろしいことはほかの誰にもあってはならない)」と広島弁で被爆者の願いを代弁。参列した菅直人首相に対し、核兵器禁止条約締結の音頭を取るよう求めた。

 また、こども代表の古田台小6年横林和宏君(11)=西区=と袋町小6年高松樹南(みきな)さん(11)=中区=は力強く「平和への誓い」を読み上げた。

 あいさつした潘事務総長は、核兵器がなくなるまで燃え続ける公園内の「平和の灯(ともしび)」に触れ、「被爆者の方々が生きている間に炎を消し、希望の光へと変えよう」と一日も早い廃絶を世界に呼び掛けた。

中国新聞





日本とアメリカは世界でも類を見ないほど緊密な関係を持った同盟国であるにもかかわらず、広島の平和記念式典に公式にアメリカ政府関係者が参加した事は今年が初めて。

それは勿論、今もアメリカは原爆投下は正当な軍事行動であるとしているため。

ジョージ・マーシャル陸軍元帥による、原爆投下により100万人の将兵が救われたとする説。


日本でも大日本帝国の軍事行動を正当化する人達もいるのだから、この事に関してはお互い様だろう。



オバマ大統領の核廃絶宣言から、少しづつ世界は変わってきた。
65年目にして、核攻撃を行った当事国から核攻撃を受けた当事国の式典に政府関係者が公式に参加した事実は大きい。

今日は昨日より少しづつ良くなる。明後日は更に少し良くなる。




世界はそうやって少しづつ、良くなっていると信じたい。



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# by Mr_F | 2010-08-06 23:53 | ニュース
無党派層が民主離れ、1人区大敗の要因に 朝日出口調査

 昨年の衆院選で大勝し、悲願の政権交代を果たした民主が、1年もたたないうちに迎えた参院選で敗北を喫した。民意はどう動いたのか。朝日新聞社が11日に全国各地で実施した出口調査からは、これまで民主を支えてきた無党派層が離反し、消費税問題も打撃を与えたことが浮き彫りになった。

 参院の選挙制度は、過半数獲得が極めて難しい仕組みである。比例区(改選数48)では大差はつかないし、選挙区でも改選数73のうち44は2~5人区で、各党が議席を分け合うケースが多い。大勝するには29の1人区で圧倒的な差をつける必要があるが、民主党は完全に失敗した。

 民主の取りこぼしが少なかった2~5人区に比べ、1人区で何が起きたのだろうか。1人区では、政党支持率が民主31%、自民30%と伯仲しており、民主は優位を失っている。そのうえ、民主支持層のうち、民主候補に投票したのは76%で、11%が自民候補に流れた。自民支持層は84%が自民候補に投票し、民主候補に流れたのは7%にとどまった。さらに、公明支持層で民主候補に投票したのは19%に過ぎないのに、自民候補へは60%。自公連立政権がなくなったとはいえ、公明が自民の大きな援軍となった。

 一方、過去の選挙で民主の味方となっていた無党派層は民主候補に39%、自民候補に36%で、ほとんど変わらなかった。07年選挙の1人区では、無党派層は47%が民主候補に、21%が自民候補に投票していた。この差が民主勝利の決め手となっていたのに、今回はそれが全くなかった。

 昨年の政権交代を機に、無党派層のうち、民主に好意的な人たちは「民主支持」に引っ越した。無党派層にとどまっているのは「民主に期待していない人」や「民主にがっかりした人」が多い。

 このため、今の無党派層は民主党に共感を持つ人が少ない集団になっている。2~5人区では多くの選挙区で「みんなの党」が候補者を出し、無党派層の受け皿となったが、1人区ではそれも少なく、無党派層の票が行き場を失った状態になっていた。

 そんな中、比較的農村部が多く、経済的「弱者」の多い1人区では、消費税増税への反発が強く、反民主的な投票行動を誘発したとみられる。民主党は、追い風を失った状態では、地方の組織力で自民党に依然として劣っていたことも指摘できよう。

 2~5人区では、民主支持率が自民支持率を明白に上回り、民主支持層から自民候補に流れる割合は1人区よりも少なかった。しかし、無党派層は21%が「みんなの党」の候補に投票し、結果的に民主候補の得票が伸びないケースも目立った。

朝日新聞


参院選:比例代表の得票数 民主2000万票を割り込む

 民主党の大敗、自民党の復調、みんなの党の躍進、という結果に終わった第22回参院選。比例代表の得票数(政党名と個人名の合計)では、民主党が03年衆院選以降の国政選挙で獲得し続けてきた2000万票を割り込み、1845万票にとどまった。自民党も1407万票に減らし、橋本龍太郎首相のもとで惨敗した98年参院選と同水準となった。選挙区の獲得議席では自民党が勝利したが、候補者の合計得票数は民主党が2275万票で自民党の1949万票を上回った。改選数2以上の選挙区に2人を積極擁立した結果、議席獲得につながらない得票も多かった。【仙石恭】

 公明党は自民党と連立を組んで以降、01、04年の参院選比例代表は800万票台だったが、今回は07年から10万票以上減らし763万票。獲得議席は過去最低だった89年の6議席にならんだ。

 躍進したみんなの党は昨年の衆院選で得た比例票300万票から2倍以上の794万票まで伸ばし、公明党を上回る7議席を確保した。

 公明党が改選第3党の座を譲るのは98年に共産党に奪われて以来、12年ぶりだ。

 得票率をみると、民主は31・6%、自民24・1%、みんな13・6%、公明13・1%。前回の得票率は民主39・5%、自民28・1%、公明13・2%で、民主、自民両党に投票した有権者の一部がみんなの党など新党に流れた構図がうかがえる。

 民主は98年、結成直後の参院選で1220万票を集めて比例第2党となった。01年参院選は小泉ブームで自民党に支持があつまり、899万票と大きく票を減らした。03年衆院選で2209万票を得て自民党から比例第1党の座を奪い、04年参院選で2113万票、05年衆院選で2103万票、07年参院選で2325万票、政権交代を果たした昨年の衆院選で2984万票と着実に伸ばしてきた。しかし、今回は大きく票を減らし、1人区を中心に苦戦した選挙区の劣勢を補う得票には至らなかった。

 自民は比例代表が導入された83年以降では、86年に2213万票を得たのがピーク。宇野内閣が退陣に追い込まれた89年、1534万票と大幅に落ち込み、初めて比例第1党を当時の社会党(1968万票)に奪われた。新進党が1250万票をとって第1党となった95年は過去最少の1109万票に落ち込み、98年は1412万票だった。小泉内閣で大勝した01年に、いったん2111万票まで回復したが、04年1679万票、07年1654万票とふるわず、野党に転落した自民の獲得票が注目されたが、1人区での巻き返しとは裏腹に、比例票は前回より200万票以上減らした。

 どの政党も2000万票以上の比例票を獲得できなかったのは98年以来12年ぶりで、小政党が増えたことで票が分散したといえる。

毎日新聞



日本の将来を担う若者はどんどん政治離れを引き起こし、選挙に行かない。
その代わり、どんどん増えてどんどん長生きする高齢者は、投票とは自民党候補の名前を書きに行く儀式として地方の一人区では安定して議席を自民党が固める。

自民党の比例獲得票は14,071,671。
今回も七割近くの選挙区で公明党との選挙協力を行ったが、得票数はどんどん減っている。

民主党の比例獲得票は18,450,140。
二千万票を下回ったものの、自民党には四百万票以上の差をつけた。


勘違いしている人がいるようだが、自民党は改選第一党とはなったが参院全体では民主党が第一党である現実は変わらない。
自公で過半数ではないので、自民党が参院選で何か出来ると言う事はない。

勿論、自民党が社民党や共産党を納得させられるような善政を参院で行うのなら話は別だが、それはないだろうから。
みんなの党や公明党に引っ張られ、なんでも反対の野党仕事しか出来ないのは目に見えている。




表現規制反対派として熱心に活動をしていた社民党の保坂展人氏の獲得票数は69,214。
社民党は二議席を確保したが、福島党首と、自治労の支援を受けた吉田忠智氏が当選。

一方、自民党の規制推進派、山谷えり子氏は25万票獲得し当選。
自民党本部でコスプレパーティーをしたり秋葉原でギレンの物まね演説などをして、選挙終盤で突如規制反対を打ち出した三橋貴明氏は四万票で落選。

表現規制反対は票にならず、表現規制推進は票田となる現実を如実にあらわしている。


表現規制に反対する有権者の多くは、多くの若者と同じく投票行動を放棄したと言える。


こんな面白くもない選挙結果を分析するのも面倒なんで事実のみ列挙する。

最後に言いたいのは、肉屋を熱心に支持する豚よりも、屠殺場に並んでいる事に気付いていない豚の方が深刻だ、と言う事だ。

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# by Mr_F | 2010-07-12 23:13 | ニュース

参院選が公示されて

参議院比例代表選挙と衆議院比例代表選挙の違い

 参議院選挙の全国比例区はどんな選挙制度なのか、衆議院のブロック比例区とはどのように違うのかを、まず説明しておきたい。とてもよく似た制度なので、両者の違いを正確に説明出来る人は、ジャーナリストでもそう多くはない。そのぐらい、混同し、誤解されやすい選挙制度だから、十分に知っていると思っている人も読んでほしい。

 今年(2010年)の7月11日に投票が予定されている参議院選挙は、選挙区(73議席)と比例区(48議席)で121の議席が選出される。選挙区の方は、もっともなじみがある選挙戦制度だ。地方では当選枠ひとりの一人区、大都市部では2~5人の複数区に分かれる。ちなみに、一人は「小選挙区制」、複数区は「中選挙区制」となる。

 そこで比例区がややっこしい。「非拘束名簿方式比例代表制」と呼ぶこの制度は、2001年から導入された。野党の反対を押し切って強行採決で導入したのは当時の自民党だが、それまでの「拘束名簿方式比例代表制」が個人名投票を禁じていたのに対して、個人名投票を可能とした。

 年配の方は「石原慎太郎」「田英夫」といった人たちが大量得票して当選した「参議院全国区」(1947年・昭和22年から1983年・昭和58 年の全国比例区導入まで約35年続いた)と似ているなあと思うかもしれないが、まったく似て非なる制度だ。

 参議院全国区が廃止されて、「拘束名簿方式比例代表制」が導入された。「拘束名簿方式」とは、政党が1位から最下位まで名簿に順列をつけて提出し、投票はすべて「政党名」で行なうというもので、現在の「衆議院比例代表制」がこの「拘束名簿方式」である。(※重複立候補・同一順位惜敗率については後で説明)

 つまり「拘束名簿方式」だと、「政党名」で獲得した「議席数」が確定したとたん、政党が順位をつけた順番で当選者が決まるという方式である。だから、「○○党10議席」と決まると、上から10番目までの人が当選し、11番目の人は落選(次点)となる仕組みだ。つまり「拘束」とは「候補者の当選する順番」を「政党の決定にもとづく届出で縛ってますよ」という意味になる。

「非拘束名簿方式」とは、「政党は候補者の名簿を届ける」だけで「当選する候補者の順番は決めていません(非拘束)」ということになる。当選する順位は「候補者の名前を記名した個人票の多い順番から当選者は決めますよ」という制度だ。それなら、昔の参議院全国区と一緒じゃないかというが、決定的な違いがある。

 それは、政党名投票が認められていることだ。過去、3回にわたってこの制度のもとに比例区選挙が行なわれたが、どの政党も、予想外の「政党票」の多さに驚いてきた。「個人名で当落が決まる」ことから、個人名投票が政党名を圧倒すると予想した人も多かったが、政党名投票は半数以上となった。これは、直近に行なわれる衆議院議院選挙の運動で「政党名でしか投票は出来ません。個人名だと無効票になってしまいます」と刷り込まれることと、従前の参議院比例区(拘束名簿方式)が衆議院選挙同様に「政党名」のみの投票しか認められてこなかったことの反映だろう。

 すると、どうやって当選者を決めるのか。ここが、非拘束名簿方式の特徴だ。たとえば社民党が「政党名投票280万票」「個人名投票120万票」だとすると、一度は「個人名投票120万票」を政党票の中に組み入れて集計する。従って、「社民党280万票」+「個人票120万票」=400万票ということになる。この400万票をドント方式で振り分けると、「3議席」となる。こうして、まず政党名+個人名=政党票と解釈する。(ここが制度設計のもっとも分かりにいくポイントだ) そして、この「3議席」の当選者は個人票の多い候補から順番に3番目の人までが対象となる。「政党として届出をした候補者同士が個人票を競い当選者が決まる」制度だ。

 以上が「参議院比例代表選挙」のあらましだ。こうした制度であることから、衆議院比例区と違って、個人名を書いてもらえるという点が「候補者個人の実力・知名度」を発揮できるかに見えるが、実は「組織力」が勝負の鍵を握る。各政党でも、全国的な支援組織を持たずに「実力・知名度」だけで当選してくる候補は、実はほんのわずかである。

 最後に、衆議院比例代表だけは、「選挙区」と「比例区」に同じ候補者が重複して立候補することを認めている。しかも、1位、2位という同じ順列に複数人が並ぶという比例名簿が作成される場合が多い。

 たとえば、1位に10人の小選挙区候補を兼ねる候補を名簿掲載した政党は、小選挙区で落選した場合に当選者に対しての得票の割合で「惜敗率」を割り出して、当選者を決めていく。これを「同一順位惜敗率」と呼ぶ。小選挙区で5人が当選し、5人が落選した政党に割り当てられた比例議席が3議席だとどうなるのか。「同一順位(1位)に5人が並んでいる場合には、惜敗率の高い順番に3人(供託金ラインを超えるのが条件)までが当選を決めることになる。この「重複立候補」「同一順位惜敗率」は、参議院選挙の制度には存在しない。

 以上、有権者には似て非なる「比例代表」の投票方法が衆議院と参議院で存在することで、「ゴチゴチャしているから政党名で投票すりゃ間違いないでしょ」と、それ以上は考えないという人も出てくる。総務省のホームページにアクセスしても、2001年参議院選挙比例代表制(非拘束名簿方式)導入当時のデータしかない。民主主義の土台である国政選挙の投票・選出の仕組みについて十分な宣伝や資料が提供されていないのは、大きな問題だ。

上記の記事は転載可能です→『保坂のぶとのどこどこ日記』よりと添えて出所を明らかにして下さい。(保坂のぶと)





選挙戦がスタートした訳ですが、選挙制度が複雑でよくわからないですよねぇ。
私もこれまで衆院選と同じく比例は党名を書いて投票していましたが、本当に正しく投票するには比例も個人名を書かなくちゃいけないのか。


今回は比例にトンデモ候補がいますから要注意ですね。みんなの党候補の後藤弁護士とか、こんなの政治家にしちゃいけない

自分の票を活かす為にもちゃんと調べて得票しなくちゃいけませんね。

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# by Mr_F | 2010-06-24 23:16 | F氏の政治戯言

四代続く異常事態

鳩山首相退陣、小沢幹事長も辞任 普天間、政治資金で引責

鳩山首相が退陣

 鳩山由紀夫首相(63)は2日、沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題をめぐる社民党の連立政権離脱や「政治とカネ」問題の責任を取り、退陣する意向を表明した。民主党の緊急両院議員総会で「この職を引かせていただく」と述べた。首相は小沢一郎幹事長(68)に辞任を求め、小沢氏が了承したことも明らかにした。

 内閣や党の支持率の低迷で、7月に想定される参院選で改選を迎える議員らの間で退陣論が強まっていた。昨年9月の政権交代から8カ月余りでの退陣で、細川内閣と並ぶ短命政権になる。

 鳩山内閣は近く総辞職。民主党は後継代表を選出する両院議員総会を4日に開催する。その後、国会での首相指名選挙を経て新政権を発足させる方針だ。次期首相候補には、菅直人副総理兼財務相(63)らの名が挙がっている。小沢氏を含め全役員が辞任する。

 民主党幹部は6月16日までの今国会会期を延長しない考えを示しており、その場合、参院選は「6月24日公示 ―7月11日投開票」の見通しだ。自民党は衆院解散・総選挙を要求した。

 議員総会で首相は、辞任理由に普天間問題や「政治とカネ」問題を挙げ、与党の政策について「国民が聞く耳を持たなくなった」と指摘。「社民党を政権離脱に追い込んだ責任は取らなければならない」とも語った。また、政治資金問題で小林千代美衆院議員の辞職を求めた。

 普天間問題では日米両政府が5月28日、移設先を現行計画とほぼ同じ名護市辺野古崎地区とする共同声明を発表。「最低でも県外」としていた首相の発言は実行されなかった。さらに日米合意を踏まえた政府方針への署名を拒否した福島瑞穂社民党党首を消費者行政担当相から罷免。社民党は同30日、連立離脱を決めた。

共同通信



もうこうやって一年単位で総理がコロコロ変わるのはやめて欲しいものです。

安倍、福田、麻生、そして鳩山総理と約一年単位で総理が四代続けて変わる異常事態。
まあ政治はある程度混乱している方が正常であって自民党時代の一党独裁も異常事態であった訳ですから、まあそれに比べればマシなのかもしれませんが。


そもそも旧民社系の組閣がバランスが悪すぎた。それに小沢幹事長という事でバランスが保たれた訳ですけど、社民党の連立離脱という事態で一気に崩壊してしまいました。
官僚制度の抜本的改革を民主党に国民が期待したのに、鳩山総理ではそれが無理であったというのが辞任の要因でしょう。

普天間基地移設問題も外務官僚に押し切られたという結果ですし、官僚を黙らせる事が出来ないと日本は変わらない。


そうなるとやはり、かつて官僚に最も恐れられた民主党元代表の菅副総理こそが今の難局を乗り切るには適任のはず。
元自民党でもない、世襲でもない、元官僚でもないし、実績もある。

国民は民主党に期待して政権交代を実行したんだから、次はそれに応えられる人物をトップにしていただきたいものです。





まあしかし、この件で最も顔面蒼白なのは自民党の谷垣総裁でしたけどねぇ。また自民党からは夜逃げ議員が増えるぞ。

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# by Mr_F | 2010-06-02 14:05 | ニュース